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Queen‐Serlaの感性による西洋料理のお話。
西洋料理の考え方、感性は、人によってそれぞれ異なります。
西洋料理を作るうえでのヒントになるかも・・・・しれません・・・・
執筆者:Queen‐Serla 平田 智治
一口で西洋料理といっても、人によって考え方が異なると思います。
私は、主にフランス料理に携わってきました。
それゆえ、私の感性による西洋料理とは、フランス料理が主となり、フランス以外のヨーロッパの
料理を組み合わせたものとなります。
西洋料理は、難しそう・・・というイメージを持たれ勝ちですが、決してそのような事はありません。
食文化が異なる為に、西洋料理の基礎を知らないというのが、正直な感想ではないでしょうか。
西洋料理とは、ヨーロッパの食文化を理解すれば、簡単に、身近に感じる事が出来ると思います。
私は、西洋料理は、とても合理的な料理であると考えています。
昔は現代ほど交通の便が良くないために、ある食材を余らせる事なく、食材を大切にして食して
いたものと考えています。
例えば、仔牛。
肉は、部位によって焼く、煮込み等、様々な調理法で食します。
内臓も同様に、焼く、煮込み等、様々な調理法で食します。
そして、最後に残るのが骨。
骨は、焼いても煮込んでも、とても食べられる物ではありません。
しかし、じっくりと煮込む事により、ゼラチン質の出し汁が出来ます。
この出し汁が、”フォン・ド・ヴォ”と呼ばれる仔牛の出し汁。
西洋料理の中では、主に肉料理のソースのベースとなる、とても重要な出し汁となります。
日本料理で言えば、”カツオだし”のようなものです。
このようにして、西洋料理とは、合理的に無駄なく作るものです。
決して、高級な物でも、難しいものでもありません。
弊社では、提供レシピに対する完全ポートを行っております。
理解できない点、上手く出来ない点をなくして繰り返し行う事により、西洋料理の基本的な考え方を
理解していただくためです。
弊社の提供しているレシピ(ルセット)は、完全な物ではありません。
ルセットは目安として考え、独自の感性をプラスした西洋料理を目指して、日々の食事、食生活に
役立てて頂ければ幸いです。

西洋料理にとって、フォンとはとても重要なもの。フォンとは、出し汁を意味します。
西洋料理には様々なフォンがあり、食材に適したフォンを使うことが理想であり、重要であると言えます。
■フォンの種類
フォンは、ほぼ全ての料理やソースのベースになります。
先述のように使用する食材の数だけフォンが存在しますが、主に使用するフォンは、下記の3種類です。
★フォン・ド・ヴォライユ(鶏の白い出し汁)
★フォン・ド・ヴォ(仔牛の茶色い出し汁)
★フュメ・ド・ポワソン(魚の出し汁)
この3種類のフォンは、ほとんどのレストランで使用していると言っても過言ではない、
基本の3種類のフォンです。
■フォンの煮込み時間
作る人によりフォンの煮出し方や煮込み時間が異なります。
これは、人によって、それぞれフォンに関する考え方が異なるためです。
使用する料理、食材により、独自の感性がプラスされているのです。
弊社提供レシピの場合、上記のフォンの煮込み時間は、次の通りです。
★フォン・ド・ヴォライユ(鶏の白い出し汁)
煮込み時間・・・4時間
★フォン・ド・ヴォ(仔牛の茶色い出し汁)
煮込み時間・・・20時間
★フュメ・ド・ポワソン(魚の出し汁)
煮込み時間・・・30〜45分
フュメ・ド・ポワソン(魚の出し汁)を除き、長い時間の煮込みを要します。
それゆえ、使うたびにフォンを作っていたら、食べるまで時間を要する ばかりになります。
そこで、時間のある時にフォンを数リットル作って冷凍保存する事により、使い勝手の良いものに
なります。
■フォンを作る時に使用する器具
フォンを作るにしても、上記の通り、煮込み時間が長くなります。
出来れば、プロが使用するような厚手の寸胴が理想といえます。
鍋は、主に硬質アルミ製、ステンレス製、銅製の3種類があります。
簡単に違いを述べてみましょう。
★硬質アルミ製
比較的、手に入りやすい価格で販売されている。
しかし、長時間の煮込みになると、黒く濁った感じになりやすい。
★ステンレス製
耐久性が良く、長時間の煮込みも適している。
しかし、アルミ製に比べて価格はやや高め。
★銅製
熱伝導、耐久性ともに優れ、一番適した鍋。
しかし、価格もかなり高価である。
このように銅製の鍋が一番良いのですが、かなり高価です。
銅鍋は赤鍋と言われ、正しく使えば100年は使えるといわれます。
3世代使える鍋として重宝できますが、価格も高価。
そこで弊社では、ステンレス製の鍋を勧めています。
銅鍋に比べれば、熱伝導、耐久性は劣りますが、使い勝手が良いと いえます。
銅製ほど耐久性に優れていませんが、正しく使えば、50〜70年は使えるといわれます。
価格的にも破格といえるほど高価ではないので、ご家庭で使用してみるのも良いのでは??
■フォンを作る際の注意点
どのようなフォンでも、最初に血抜きなどの下処理をしっかりと行うことが重要です。
フォンを煮出すときは、しっかりと灰汁を取り除くことが大切です。
フランスの3ツ星を獲得しているような店の天才と呼ばれるシェフは、フォンを取る際に、何かに
取り付かれたかのように、何時間も鍋の前に立ち、エキュメ(灰汁を取り除くこと)をしていると
言われます。

フォン・ド・ヴォライユは、フランス語で次の意味です。
フォン(Fond )=出し汁、ド(de)=〜の、ヴォライユ(Volaille)=鶏。
つまり、フォン・ド・ヴォライユとは、鶏の出し汁を意味します。
■フォン・ド・ヴォライユの種類
フォン・ド・ヴォライユには、白と茶色の2種類があります。
一般に、鶏がらや野菜を焼かずに煮出す白いフォン、鶏がらや野菜を焼いてから煮出す茶色いフォン。
■フォン・(ブラン)・ド・ヴォライユ (鶏の白い出し汁)
Fond de Volaille
フォン・ド・ヴォライユは、一般には、白い出し汁を指します。
このフォンは、スープやソースの土台として、幅広く使用します。

■フォン・(ブラン)・ド・ヴォライユのルセット
弊社提供レシピでは、鶏がら、野菜、ハーブ、水で4時間、煮出して作ります。
作る上で重要なことは、澄んだフォンに仕上げる事。
鶏がらの下処理、血抜きを行い、灰汁をしっかりと取り除きながら作る事が重要です。
下処理をしっかりと行い、クセのない、澄んだフォンに仕上げます。
■フォン・ブルン・ド・ヴォライユ (鶏の茶色い出し汁)
Fond brun de Volaille
白いフォンとは異なり、茶色く仕上げる鶏のフォン。
主に、ソースの土台として使用します。

この鶏の茶色いフォンは、当社提供レシピでは、主に肉料理のソースのベースとして使用します。
出来れば、フォン・ド・ヴォのみを使用する事が理想ですが、仔牛の骨が家庭では入手することが
困難であり、缶詰をそのまま使っても味的に良くないので、市販品にプラスして使います。
■フォン・(ブルン)・ド・ヴォライユのルセット
弊社提供レシピでは、鶏がら、野菜、ハーブ、トマト、水で20時間、煮出して作ります。
白いフォンとの違いは、鶏がらや野菜を炒め、更にトマトを加えること。
この茶色いフォンは、白いフォンとは違い、少しコクのある仕上がりに なります。
肉料理には、しっかりとしたソースが必要になるという発想からです。
このように使用する用途により、性質の異なる、違うフォンを使うことが必要です。
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