最終発酵(ホイロ)について

最終発酵は、生地の伸展性を回復させ、オーブン内においてイーストが活発に働ける環境を
整えるための大切なプロセスです。
最終発酵では、発酵と共に生地が乾きやすくなるので、乾燥しないような環境を要します。
出来れば発酵機や木製のホイロを利用したいところですが、家庭では準備が困難とも言えるので、
風が生地に当たらず、適切な温度・湿度を保てる環境を作ることが出来れば、適切に行えます。

最終発酵の手順

キャンバスシートの上に生地を並べ、生地の両端のキャンバスシートを立てます。
生地とキャンバスシートの間に指1本分程度の間隔を開け、生地より2〜3cmほど
高くなるようにキャンバスシートを立てます。
キャンバスシートを立てる事により、生地が必要以上に横に膨らむことを防ぎます。

最終発酵における環境(ホイロ条件)

温度28〜30℃ 湿度65〜75%

最終発酵における生地の発酵状態

生地は、最終醗酵の段階になると活発に発酵をします。
発酵の進むと生地は乾燥しやすくなるので、乾燥を防ぐ為にビニールを表面に覆います。
生地が乾燥しないよう直接的に風が当たる環境を避け、湿度を保てる環境が必要となります。
木箱や発酵機を使用したいところですが、家庭では番重を利用するのも良いかと思います。
生地が乾かないように霧吹きをされる方もおられますが、あまり良いとは思えません。
生地が乾いてしまうと生地は発酵をしなくなってしまい、気温が低いとイーストの活動が鈍くなるので、
適切な最終発酵を行うために、発酵の温度、湿度といった環境を適切に整えることが大切といえます。

クープについて

クープとは、生地の表面に切り込みを入れる工程です。
クープを入れることによって生地の表面の緊張がゆるみ、火の通りが良くなります。
また、焼き上がりのパンに表情を与える、パンを作る上での大切なプロセスです。

クープを入れるのに使う道具

パンにクープを入れる専用のカミソリや良く切れるナイフが適しています。
また、カッターナイフでも良いでしょう。

クープを入れる深さ

クープを深く入れすぎると、生地にダメージを与えて生地中に蓄えたガスが出てしまいます。
皮を一枚だけ剥く感覚で、浅くクープを入れます。

クープを入れる角度

下図にて、黄色い部分がパン生地、赤いラインがナイフの角度です。

×クープを入れる角度が悪い例

クープを入れる角度が悪い場合の断面図。
生地に対して、刃を当てる角度が直角すぎる場合の例。

クープを入れる角度が良い例

クープを入れる角度が良い場合の断面図。
生地に対して、刃を20〜30℃の角度で当てます。
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